1号ニャンコ モモと同じく『猫部屋のある家を新築した』と聞きつけたヒトから『猫飼って』という話が来て、会いに行ったのが初めてでした。
真っ黒でふかふかだったサクラは真っ赤なリボンをつけてもらって、玄関で一生懸命一人遊びをしていました。
若いころから腎臓が弱く、療法食や『フォルテコール』という薬を服用しながら数年は小康状態を保っていましたが、慢性腎不全から、急性腎不全、尿毒症と移行してしまい、あっという間に虹の橋を渡ってしまいました。
ごはんが欲しくなると、ヒトの顔を見上げてか細い声で鳴いて催促する子でした。
今でも、サクラが体をくねらせて甘えていた猫部屋の柱にはサクラの毛からの脂が染み込んでいて、しっとりしています。
きっと、近くのどこかから見守ってくれています。