2004年の年末。
餅つきに帰った実家に、おなかをすかせてフラフラとたどり着いた子ネコ。
手足も長く、子ネコというにはちょっと長い体でしたが、背中の骨やあばら骨が浮き出るほどガリガリにやせ細っていた子ネコでした。
少し小雪がちらつく寒い日で、餅つきをするわたし達の足元にすりすりしては、弟のバイクのシートに飛び乗って『ニャ~ン』とアピール。
あまりにも、哀れな様子だったので、そのまま動物病院に連れて行き、我が家のニャンズ軍団に入ることになりました。
ほっとしたのか、ケージの中ではまっすぐ立つこともできず、よろよろと立ちあがっていた姿が思い出されます。
『極度の栄養失調で、ビタミン不足のために足腰がふらついてるんです』と言われて、さっそくビタミン剤を服用。
それからは、みるみる元気になって、大きな大きなニャンコに育ってくれました。
もともと、ちょっと体が弱いところがありましたが、体も心も繊細なニャンコでした。
2010年の春に、『慢性鼻炎』と診断され、いろいろな薬を試しましたが、治療の甲斐なく…。
2010年、10月11日。虹の橋を渡っていきました。
初めて腕の中で旅立たせたニャンコとなりました。
遊びたいけど…。キミたちが遊ぶなら、ボクはあとでいいよ…。という感じで、いつも一歩引いた感じで距離を取りながら、みんなと仲良くしていたポンでした。
体に似合わず、かわいらしい小さな声で『ニャ』と、アピールしていた姿が目に焼き付いています。
窓から外のスズメを見ては、『ニャニャニャニャ…』って、よく鳴いてたっけ。